2025年6月9日 By pluse 【治療して終わりじゃない!「二次むし歯」にご用心】 こんにちは。薬院プラスE歯科です。福岡も梅雨入りしましたね!天気の悪い日は日焼けの心配はあまりないイメージがあります。しかし、天気が悪くても紫外線は1年で最も強い月であるため注意が必要です。油断して対策を怠ると体に悪影響ですが、それは「むし歯対策」も同じ。「一度治療したら、もうむし歯にならない」と思っていませんか?むしろ、治療後のほうがむし歯になる危険性が高いのです!治療したはずの歯が、またむし歯に?むし歯治療が終わると「もう大丈夫」とつい安心してしまいがちですが、それはあくまでも「壊れた歯を修理しただけ」に過ぎません。むし歯になったそもそもの原因(歯みがき不足、甘いものの食べ過ぎなど)を改善しないかぎり、治療をしても再びむし歯ができてしまいます。さらに、治療した歯は食べものを噛むたびに数十kgにおよぶ力を受けるほか、冷たいもの・熱いものによる温度変化の影響も受けます。このような厳しい環境の中では、もともとピッタリ合っていたつめもの・かぶせものも、劣化が避けられません。時間が経つとともに歯との間にわずかな段差やすき間が生じていき、そこから細菌が入り込んで再びむし歯を発生させてしまいます。 このように一度治療した歯が再びむし歯になってしまうことを「二次むし歯」といいます。 普通のむし歯よりも怖い? 二次むし歯のリスク 治療した歯に発生する二次むし歯が厄介なのは、「手遅れになりやすい」という点です。 歯が「黒くなった」「欠けた」などの症状で気づく通常のむし歯と異なり、二次むし歯はつめものやかぶせものの中で進行するため、どうしても発見が遅れがちになります。 特に、最初の治療で神経を抜いた歯はその後痛みを感じないため、気づいたときには二次むし歯になり、抜歯に至るケースが少なくありません。 仮に再治療ができたとしても、治療を繰り返すたびにダメージが蓄積され、歯の寿命がどんどん短くなってしまいます。 治療した歯こそ、丁寧なケアとチェックを このように、むし歯治療で一度削った歯は治療前よりもむし歯になりやすく、進行もしやすい状態にあるため、治療後はより丁寧なケアが欠かせません。 さらに、つめものやかぶせものは時間とともに劣化し、すき間やズレが生じてくるため、定期的に歯科医院でチェックを受けることも大切です。 「治療したから終わり」ではなく、「治療した歯こそ守る」という意識が、大切な歯を長持ちさせるカギとなります。 むし歯治療後も油断せずに、日々の丁寧なケアと定期チェックで二次むし歯を防いでいきましょう。