2025年4月12日 By pluse 【気になる親知らずの話!抜くべき?残すべき?】 こんにちは。 この時期に多くの人が悩むのが花粉症。 鼻がムズムズしたり目がかゆかったりと非常に厄介です。 さて、お口の中の厄介といえば「親知らず」。 「親知らず=抜かないといけない」というイメージをお持ちの方も多いかと思います。 なぜ、親知らずは”厄介もの扱い”される? 同じ永久歯でありながら、なぜ親知らずだけが抜くようにすすめられるのか疑問に思う方も多いでしょう。 その理由は、親知らず特有の生え方にあります。 親知らずは通常10代後半から20代前半にかけて他の永久歯が揃った後に生えてきます。 さらに、お口の中で一番奥に位置するためまっすぐに生えるスペースが足りず、横向きや斜め向きに生えたり、歯ぐきに埋まったままになったりすることが少なくありません。 他の永久歯に比べてさまざまなトラブルを引き起こすリスクが高いため、これらを未然に防ぎ、お口全体の健康を維持する目的で抜歯をすすめられることがあります。 親知らずがこんなトラブルのもとに! では、実際に親知らずがあると将来どのようなトラブルを引き起こしてしまうのか、その代表例をご紹介します。 ・歯ぐきの炎症・腫れ親知らずが正常に生えないと歯と歯ぐきの間にすき間ができ、食べかすやプラークが溜まりやすくなります。 その結果、歯ぐきがたびたび炎症を起こし、ひどくなるとあごの下や喉のあたりまで腫れが広がったり、口が開きにくくなったりすることがあります。 ・むし歯や歯周病、口臭親知らずは一番奥にあるため歯ブラシが届きにくく、磨き残しも多くなります。 そのため、他の永久歯に比べてむし歯や歯周病になりやすく、さらに口臭の原因にもなります。 ・他の永久歯への影響横向きに生えた親知らずは、その手前の永久歯を圧迫し、むし歯や歯根吸収(歯の根が溶かされる現象)を引き起こすことがあります。 放置すると親知らずだけでなく、健康な歯まで失うリスクが高まります。 親知らずは必ず抜くべき? 正常にまっすぐ生えていて、かみ合わせも問題なく、しっかり磨けていれば無理に抜く必要はありません。 親知らずの抜歯には、処置後の痛みや腫れなど少なからずリスクを伴うため、慎重な判断が求められます。 まずは抜くことのメリットとデメリットを歯科医師とよく相談し、自分にとって最適な選択をしましょう。 親知らずのリスクを知り、定期的なチェックを 親知らずの生え方や状態は人それぞれで異なるため、まずはレントゲン検査などで自身のお口に潜むリスクを知ることが大切です。 親知らずの状態を定期的にチェックしながら、将来のトラブルに備えていきましょう。